本当に辛い!分かって欲しい月経前症候群(PMS)

2023年12月6日 その他の症状など


月経前の心身の不調に悩んでいる女性は多いでしょう。

月経開始3〜10日ほど前から現れる心身の不調を月経前症候群(PMS)といいます。しかし、その原因ははっきりとは判明しておらず症状も個人差があるのが事実です。

この記事では、月経前症候群(PMS)の原因と症状や発症する時期、治療法について解説します。月経前症候群にお悩みの女性は、ぜひこの記事を参考に心身の不調の改善を目指してみてください。

月経前症候群とは

月経前症候群(PMS)とは、月経前の3〜10日程度の間に起こる身体的・精神的症状のことです。一般的に、月経が開始すると症状が緩和・消失する傾向にあります。200以上の症状があり、人によって症状の程度や種類はさまざまです。

また、ライフスタイルの変化や年齢によって、症状や重症度が変わる人も少なくありません。月経周期ごとに症状が異なる場合、月経前症候群(PMS)に気づかずにひとりで悩んでしまう人もいます。日常生活に支障をきたすほど酷い症状が現れる人は、我慢せずに医療機関を受診しましょう。

月経前症候群の原因と症状

月経前症候群(PMS)に悩んでいる女性は少なくありません。しかし、その原因については詳しく知られていないのが事実です。

ここでは、月経前症候群(PMS)の原因と主な症状について解説します。

原因

月経前症候群(PMS)の原因ははっきりとは判明していません。一般的には、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)といわれる2つの女性ホルモンの変動が関係していると考えられています。とくに、排卵後に黄体ホルモンが多く分泌される黄体期は、妊娠に備えて基礎体温の上昇や食欲の増進など多くの変化が現れる場合がほとんどです。

しかし、黄体期後半に妊娠が成立しないと、黄体ホルモンと卵胞ホルモンが急激に減少し、神経伝達物質や脳内のホルモンが異常を引き起こすため、心身に不調をきたすとされています。

また、ストレスや疲労によって自律神経が乱れることも原因のひとつと考えられ、さまざまな要因が女性の心身に影響していることから、原因を特定するのは難しいといえるでしょう。

症状

月経前症候群(PMS)の症状は、精神症状と身体症状の2種類に分けられます。とくに、精神症状は気のせいと考える人も多いですが、毎月、月経前に似たような症状が出る場合は、月経前症候群(PMS)の疑いが強いでしょう。

主な精神症状には、イライラや不安、眠気、情緒不安定などが挙げられます。一方で、身体症状は、腹痛やむくみ、胸の張り、頭痛などです。症状はひとつとは限らず、月経周期ごとに変化する人もいます。

月経前症候群(PMS)であるかを判断する基準は以下のとおりです。

・3ヶ月以上繰り返し症状が出現している
・日常生活に支障がある
・月経が開始すると症状が緩和・消失する

一般的に、食生活や生活習慣を改善することで、症状が緩和するケースも少なくありません。しかし、日常生活に支障を来したり、不調が長引いたりする場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

月経前症候群を発症する時期

月経前症候群(PMS)を発症するタイミングがわかれば不快な症状への向き合い方も考えられます。しかし、具体的にいつ頃から症状は発症するのでしょうか。

ここでは、症状が出るタイミングと終わる時期について解説します。

いつから症状が出る?

一般的に、月経開始の3〜10日ほど前に症状が現れる傾向にあります。この時期は、黄体期といわれる時期で、黄体ホルモンが急激に変化するタイミングです。

しかし、排卵直後から症状が現れる人や排卵前後に症状が出た後に、黄体期にもう一度不調が現れる人もいます。症状が出るタイミングに個人差はありますが、月経期の後半から次の排卵までに何らかの不調が現れる場合は、違う病気の可能性があるため注意しましょう。

いつまで症状が続く?

基本的に、月経が開始してから4日以内に症状は緩和・消失する場合がほとんどです。ただし、人によっては月経が終わるまで症状が続く人もいます。

月経前症候群(PMS)は、月経のある日本人女性の約70〜80%が経験していますが、日常生活に支障をきたすレベルの症状は約5.4%です。とくに、思春期や20代後半〜30代の女性は症状が強い傾向にあるため、不調を感じる人は我慢せずに相談しましょう。

月経前症候群と間違いやすい病気

月経前症候群と間違いやすい病気は、以下のとおりです。

・月経前不快気分障害(PMDD)
・月経困難症
・更年期障害
・うつ病

月経前不快気分症候群(PMDD)とは、強い精神症状が起こる重症度の高いPMSです。精神疾患のひとつであるため、発症後は抗うつ薬を始めとする専門的な治療を必要とします。

月経困難症は、強い下腹部痛や腰痛、吐き気などの症状が出現し、月経開始日に症状のピークを迎える場合がほとんどです。しかし、月経が始まる1〜3日前から症状が現れる人もいることから、月経前症候群(PMS)と間違いやすいでしょう。

そのほかに、月経周期の乱れもある更年期障害や月経周期の影響を受ける場合もあるうつ病なども間違いやすい病気です。

月経前症候群の治療法

月経前症候群(PMS)にはどのような治療方法があるのでしょうか。一般的に、対症療法と排卵抑制療法の2種類の治療方法が行われる場合がほとんどです。

ここでは、症状を改善させる治療方法の詳しい内容を解説します。

対症療法

月経前症候群(PMS)の治療として元に行われるのが、対症療法です。便秘や下痢などの消化器症状には整腸剤や胃薬、頭痛や胸の痛みには鎮痛剤などが処方されます。

また、むくみや精神症状には漢方が処方される場合も少なくありません。とくに、精神症状に対しては、抗うつ薬や抗不安薬を処方されることに抵抗を感じる人も多く、漢方が第一の選択肢とされる場合がほとんどです。

月経前症候群(PMS)の治療には、精神症状に対する加味逍遙散やむくみに対する当帰芍薬散などが使われます。ただし、精神症状が強いと医師が判断した際には、心療内科の受診を勧められることもあるため、指示に従いましょう。

排卵抑制療法

排卵抑制療法は、低用量経口避妊薬や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬を用いて一時的に排卵を止める治療法です。黄体ホルモンや卵胞ホルモンの増減は排卵によって引き起こされます。そのため、排卵を止めることで、ホルモンの増減が抑えられ、症状が改善される場合がほとんどです。

また、副作用も少なく、服用をやめれば排卵も再開することから、基本的に妊娠にも影響はありません。ただし、40歳以上の人が低用量経口避妊薬を使用すると、血栓症のリスクが高くなる傾向にあります。

産後6ヶ月以内で授乳中の人や妊娠を希望する人、不妊治療中の人なども同じく服用できません。排卵抑制療法を希望する場合は、医師に相談しましょう。

腰痛Laboはちおうじの治療法

腰痛Laboはちおうじでは、月経前症候群(PMS)の症状を軽減させる治療を受けられます。以下の治療法によって、薬に頼ることなく症状の改善を目指していきましょう。

・筋スラッキング療法
・骨格・骨盤矯正
・物理療法
・キネシオテーピング

筋スラッキング療法

筋スラッキング療法は、電磁石の反発を利用したスラッカーという機械を用いる治療法です。1秒に1,800回もの振動を筋肉に加えることで、身体の奥深くまで刺激が浸透し、筋肉の痛みや関節のズレを改善させます。

血流やリンパの流れを整えることで、痛みを鎮め、筋肉を緩めることも可能です。また、通常の手技による施術ではほぐせない深層部の筋膜や筋肉の裏側に滞っている体液の流れにもアプローチできます。

身体の奥深くまでほぐしてリラックスできるため、月経前症候群(PMS)の緩和にもつながるでしょう。

骨格・骨盤矯正

骨格・骨盤矯正することで、自律神経を整え、月経前症候群(PMS)の改善が期待できます。

骨盤は、背骨の土台にもなっているため、背骨や身体全体の歪みにも影響し、インナーマッスルの低下にもつながる場合がほとんどです。インナーマッスルが低下すると、自律神経の乱れや血行不良を引き起こしてしまいます。

そのため、骨格や骨盤を正しい位置に戻し、自律神経を整えることが月経前症候群(PMS)の改善に重要です。また、骨格・骨盤矯正は、筋肉の緊張をほぐす効果もあるため、痛みの改善にも欠かせません。

物理療法

物理療法とは、電気や温熱、超音波などを用いて物理的刺激によって症状を緩和させる治療法です。痛みを和らげるだけでなく、リラクゼーションやむくみの改善にも効果が期待できます。

たとえば、温熱療法では、患部やその周辺を温め、血流の改善や筋肉の緊張がほぐれるため、精神的なリラックス効果も得られるでしょう。また、超音波療法は、むくみの軽減にも効果的です。

物理療法を用いて身体をリラックスさせることによって、月経前症候群(PMS)の症状が緩和される傾向にあります。

キネシオテーピング

キネシオテーピングは、専用のテープを痛みや凝りのある箇所に貼ることで、血行を促進し痛みを緩和させる自然療法です。

筋肉や皮膚の伸縮率に合わせたテープを用いて筋肉の収縮をサポートし、弱った筋肉を回復に導く効果が期待されています。また、テーピングによって、皮膚とその下の組織の隙間を広げ血行を促進するため、肩こりや冷え性の改善にも効果的です。

キネシオテーピングの効果でむくみや冷えが解消されれば、月経前症候群(PMS)の軽減にもつながるでしょう。

女性にとって、月経前症候群(PMS)は辛いものですが、さらに片頭痛(偏浮腫み頭痛)も加わると、辛さは倍増します。こちらでは、片頭痛の原因や対策についても解説しますので合わせてご覧ください。

まとめ

月経前症候群(PMS)とは、月経が始まる3〜10日ほど前から現れる心身の不調のことです。その原因ははっきりとは判明していませんが、月経前の女性ホルモンの急激な増減が影響していると考えられています。

また、ストレスによる自律神経の乱れも原因のひとつです。症状には個人差がありますが、生活に支障をきたすようであれば、我慢せずに医療機関を受診しましょう。

腰痛Laboはちおうじでは、物理療法や骨格・骨盤矯正などによって身体をリラックスさせることで、症状の緩和・改善を目指していきます。症状によっては、筋スラッキング療法やキネシオテーピングによる治療も可能です。

月経前の心身の不調にお悩みの女性は、ぜひ腰痛Laboはちおうじに足を運んでみてください。