北風と太陽。足底筋膜炎
2024年1月26日 その他の症状など
足底筋膜炎は、土踏まずの機能が低下して足底筋膜に炎症が起こり、痛みを感じます。足底筋膜炎は放っておくと慢性化し、さらに痛みが増してしまうため、早めの治療が必要です。こちらでは、足底筋膜炎の原因や症状、治療法を紹介します。
スポーツ障害による痛みは、セルフケアではなくプロから治療をしてもらいましょう。電磁石を利用した機器を使う筋スラッキング療法や超音波治療器、アイシングや骨格矯正などの治療が効果的です。
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎とは、かかと足の指の付け根まで伸びている組織が炎症を起こす症状です。足底腱膜は、土踏まずを支える重要な役割を担っています。
土踏まずは、足への衝撃を和らげたり、前に進むためのバネになったり、血流促進の役割があります。衝撃を和らげるクッション機能が低下し、
足底筋膜にストレスがかかることで炎症が起こり、足底筋膜炎となります。足底筋膜炎は腱付着部障害といわれ、原因を改善して再発予防を行う必要があるのです。
足底筋膜炎の原因と症状
足底筋膜炎は、炎症により小さな断裂が起きるため、痛みがともないます。
合わないシューズを履くなど足に余計な負荷をかけると、足底筋膜炎になる場合があります。痛みには個人差がありますが、慢性化のリスクがあるため、放置せずに治療を行ってください。
原因
足底筋膜炎の原因は、以下の5つが考えられます。
・足に強い衝撃があるスポーツをしている
・疲労や加齢
・足のアーチの高さが崩れている
・ふくらはぎ・アキレス腱が硬い
・新しいシューズを履いた
足に衝撃が加わりやすいスポーツをしている方は、ケアをしなければ足底筋膜炎になりやすいでしょう。長い立ち仕事や加齢による土踏まずのクッション機能低下も、足底筋膜炎になる可能性があります。
さらに、立ち仕事で歩き続けている場合、疲労が溜まり足底筋膜炎の原因になります。
また、足のアーチの高さが高い、または低いなど形が崩れている方や、足裏にタコができている方、ふくらはぎやアキレス腱が硬い方も注意が必要です。
日常で履いているシューズが原因になる場合もあります。以下のようなシューズは、足底筋膜炎になる可能性があるため注意してください。
・かかとが固定されない
・靴底が薄い
・クッション性がない
・サイズが合っていない
足底筋膜炎を防ぐためにも、日頃からシューズ選びをしっかり行いましょう。
症状
足底筋膜炎の症状は、かかとや土踏まず、遠位部の足裏が痛みます。また、朝起きてはじめて歩くときや疲れが溜まった夕方の時間帯、階段の上り下りで痛みを感じる方もいるでしょう。
症状には個人差があり、急な痛みを感じる方から、徐々に痛みを感じる方などさまざまです。また症状が進行すると、完治には半年〜1年ほどかかる場合もあります。
慢性化すると、かかとの骨に突起が生まれ、さらに痛みが増してしまいます。そのため、痛みを感じる場合は症状を放置せず、治療を行いましょう。
筋スラッキング療法や超音波治療器、アイシングなどの治療を行い、負担軽減と再発防止の治療をしてください。
足底筋膜炎になりやすい人の特徴
足底筋膜炎になりやすい人は、以下のようにスポーツ経験や立ち仕事が多い人です。
・陸上競技・サッカー・バレーボール・バスケットボールの経験がある
・硬い地面やグラウンド、アスファルトでの歩行が多い仕事をしている
・長時間立ち仕事をする機会が多い
・加齢により筋肉や柔軟性が低下している
・足のアーチの高さが崩れている、またはアーチがない
・体重が増加した
・足に合っていないシューズを使っている
陸上競技やサッカー、バレーボールだけでなく、ランニングやジャンプが多い人も足底筋膜炎になる場合があります。
以上のように、膝から下に負担をかけるような動作があると足底筋膜炎になりやすいため、筋スラッキング療法や超音波治療器などでの適切な治療が重要です。
足底筋膜炎でやってはいけないこと
足底筋膜炎になった場合、やってはいけないことを紹介します。
・無理な運動
・かかとへの衝撃
・合わないシューズを履く
・自己判断での対処
以上の内容は行わないようにしましょう。
無理な運動をすること
足底筋膜炎になった場合、無理な運動はしないようにしましょう。
とくに、足底筋膜炎の原因となった運動はしばらく控えましょう。運動だけでなく、立ち仕事や体を動かすことは症状が悪化してしまう場合があるため、できる限り制限をしてください。
基本的に運動は健康につながるものですが、足底筋膜炎になり痛みがある場合は、激しい運動を中止して治療に専念しましょう。いずれにしても、医師の指示に従うことが重要です。
かかとに衝撃を与えること
足底筋膜炎になった場合、かかとへの衝撃を控えましょう。以下の動きは、かかとに衝撃を与えます。
・長距離走
・ジャンプ
・ダンス
・ランニング
また、ストップ・ダッシュを繰り返すスポーツは、かかとへの負荷がかかるため注意してください。運動を再開する場合は医師の指示に従い、ウォーキングや水泳など、痛みを感じやすい足裏に負担を感じないものから始めましょう。
また、痛みを緩和させる優しいストレッチは、筋膜を柔らかくさせる効果があります。
合わない靴を履くこと
足底筋膜炎になった場合、合わないシューズを履くのは控えましょう。合わないシューズを履いていると、激しい運動をしていなくても、足底筋膜炎の症状が悪化する可能性があります。
シューズを選ぶ際は、以下のポイントを踏まえて選びましょう。
・シューズの長さや幅が足の幅と合っている
・靴先にゆとりがある
・圧迫感や不快感がない
・指が曲がる位置で屈曲する
・つま先にそりがある
・足がしっかり固定される
・通気性がある
・衝撃から保護してくれる
・滑りにくい
また、スリッパやビーチサンダル、ハイヒールは足裏への負担がかかりやすいため、注意してください。
自己判断で対処すること
足底筋膜炎になった場合、まずは専門機関への受診を優先しましょう。炎症を抑えるために冷却するのは正しい対処ですが、自己判断は危険です。
慢性的な炎症であれば温めるのがよい場合があるため、医師の判断を仰ぎましょう。腰痛Laboでは、筋スラッキング療法や超音波治療器、アイシングなどの治療を適切に行っております。
足底筋膜炎の治療法
足底筋膜炎の治療法を2つ紹介します。
・保存療法
・特殊治療
痛みをともなう場合は、運動を中止し、医師の判断を仰ぎましょう。シューズが原因で足底筋膜炎になった場合は、自分に合ったシューズを選んでください。
保存療法
保存療法とは、以下の療法をいいます。
・運動療法:ストレッチやトレーニングを行う
・物理療法:電気刺激などを使用する
・薬物療法:薬や湿布を使用する
・装置療法:インソールやパッドを使用する
足底筋膜炎は、足裏に負荷がかかっているために起こる炎症です。そのため、医師による指導のもとストレッチ・トレーニングを行う運動療法で、体の機能改善や癖を治します。
運動療法は、電気刺激を使用する物理療法と合わせて治療が行われる場合があります。
また、薬や湿布を使用する薬物療法は医師へ相談してから行い、自己判断での湿布塗布は控えましょう。薬物療法は医師による適切な処方が必要です。
インソールやパッドを使用する装置療法では、足底のアーチの負担を減らし、足が体重を支えられるようにする目的で行われます。足底筋膜炎により痛みを感じる場合は、運動を中止し、専門医へ相談してください。
特殊治療
特殊治療は、通常の方法ではなく特殊な方法で治療を行うものです。たとえば、ヨーロッパ中心に普及している体外衝撃波治療は、腎臓結石を治療するための治療法ですが、整形外科でも応用される治療法です。
効果には個人差がありますが、体外衝撃波治療による血流改善や組織の修復により、痛みの軽減が期待できます。
また、筋スラッキング療法は加瀬建造氏が開発を行った治療法で、特殊器具でのバイブレーションを用いて患部に刺激を与える方法です。振動刺激を加えると筋肉の回復が期待できます。
筋スラッキング療法は足底筋膜炎のほかに、以下の症状にも効果がある治療法です。
・寝違い
・肩こり
・腰痛
・腱鞘炎
・肉離れ
このように特殊治療も保存療法同様、足底筋膜炎に効果的な治療法です。
腰痛Laboはちおうじの治療法
腰痛Laboはちおうじでは、足底筋膜炎の患者様に対し、以下の治療を行っています。
・筋スラッキング療法
・超音波治療器やアイシング
・骨盤矯正
治療法を順番に確認しましょう。
筋スラッキング療法
筋スラッキング療法とは、電磁石を利用した機器を使い、刺激によって波動を体の奥まで浸透させる方法です。筋スラッキング療法の波動刺激は、以下の効果があります。
・痛みを鎮める
・筋血流量を増やす
・筋肉を緩める
・低下した筋肉を回復する
・体液の流れを改善する
・深部の筋肉へ治療ができる
また、筋スラッキング療法は、不要な圧をかけることなく筋膜が回復します。ほかの機械を使い、
足底筋膜炎を治療する方法もありますが、筋スラッキング療法は個々の筋膜・筋肉に刺激を加えられるため、効果的に治療ができるのです。
ほかの機械を使った場合、表面のみの振動で筋膜・筋肉の奥深くまで浸透させられません。そのため、筋スラッキング療法を用いると早い回復が望めます。
当院では八王子で唯一筋スラッキング療法を用いており、骨盤から下の筋肉の張りを改善し、さらに筋膜リリースを同時に行います。
超音波治療器やアイシング
超音波治療器やアイシングを行うことで、深部への治療が可能です。超音波治療器は、超音波による振動で血流の改善・増大・組織伸展性の向上などが期待できます。そのため、足底筋膜炎以外にも以下の症状におすすめです。
・筋スパズム
・異所性骨化
・関節周囲炎
・関節拘縮
・リウマチ
・上腕骨外側
・腰痛
・肩こり
また、アイシングで冷やすことで痛みや腫れなどの抑制が可能です。アイシングは怪我や痛み、スポーツ障害のほかにも、疲労回復のために用いられます。アイシングは、以下の3つの効果が期待できるでしょう。
・血管を収縮させる
・神経伝達を遅くさせる
・リラクゼーション
当院では超音波治療器やアイシングを用いて、骨盤矯正と負担の軽減、再発予防を行います。
骨格矯正
骨格矯正とは、骨格を正して症状を改善する治療をいいます。骨格の歪みを整えると、痛みや血行不全が解消するでしょう。骨格矯正は、足底筋膜炎のほかにも以下の治療で行われます。
・肩こり
・腰痛
・頭痛
当院では、痛みが強い時期に骨格矯正を行ってバランスを整え、骨格矯正ができない時期には筋スラッキング療法を行います。
立ち仕事・歩き仕事の多い業種のほか、スポーツが原因で起こる疾患はほかにもあります。こちらの記事では、股関節や膝関節に痛みが生じる変形性関節症について解説しています。
まとめ
足底筋膜炎について紹介しました。スポーツ障害は自己判断ではなく、医師による指導の元で治療が必要です。慢性化すると痛みが悪化してしまうため、早めに治療を行いましょう。
当院は八王子で唯一、筋スラッキング療法を行っています。筋スラッキング療法は、電磁石の振動により刺激を体の奥まで浸透させる治療法で、足底筋膜炎には効果的です。
筋スラッキング療法を用いると、筋肉が的確にほぐれ、骨格矯正だけでは治らなかった痛みが解消するでしょう。
以上のように、足底筋膜炎は筋スラッキング療法が効果的であるため、治療を受ける場合は当院へご連絡ください。
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