冷却水がなければ車は走れない。(熱中症)

2025年7月26日

今年も梅雨が明けて、夏本番となりました!
これから暫くは暑さと冷房や冷たい飲食物などでの冷え、熱中症や寝冷えとの闘いとなります。

近年は熱中症で救急搬送される方も多く、場合によっては熱中症による後遺症が残ってしまう方もいらっしゃいます。

熱中症は対処が遅れると、筋肉が溶解してしまう事による筋力低下や、内臓へのダメージから身体機能の低下やQOLの低下を余儀なくされてしまう方もいらっしゃいます。
なので、熱中症で救急搬送されない様に、そして最悪なってしまっても早めの対応が大切です。
どうか、気温の高い日は不要な外出をせず、その日やその時の気温に合わせて予定を立てる様にして下さいね。

ちなみに、熱中症で救急搬送されると、救急処置としてどんな事が行われるかご存知でしょうか?

えっ…そんなこと?
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ごく単純なことをするんです。

救急処置の内容とは…
【キンキンに冷えた点滴液(生理食塩水)を点滴する】
これが第一弾です!
それと同時または後から追加で必要な処置をするんです。

生理食塩水って市販品などで言えば、【経口補水液】です。

そうなんです。
経口補水液を口から飲むか点滴をするかの違いです。

それであれば日常的にしっかり水分補給を行うことで自衛 出来ますよね!

水分摂取としてオススメのとしては…
・麦茶
・ハス茶
・ビワの葉茶(ビワ茶)
・ノンカフェインハーブティー
・水
など…

スポーツドリンクや経口補水液、フルーツジュースなどは、糖分が多いのでその点を考慮した方が良いです。
カフェイン入りの飲み物(緑茶、紅茶、コーヒーなど)は、カフェインの摂取量によってはカフェインを代謝排出する際に体内の水分を奪ってしまう事もあるので、やはり考慮した方が良いです。
※一部の研究では、カフェイン入りの飲み物でも水分摂取量にカウントして良いとしている場合もありますが、
やはりカフェイン入りの飲み物を水分摂取量にカウントしない方が良いと言う意見が多数派となっています。

そしてこの時期の楽しみといえばアルコール入り飲料で喉を潤す事ですよね!
しかし、アルコール入りの飲み物はカフェイン以上に体内の水分を奪い、より熱中症のリスクを高めてしまいます。
なので、アルコール入り飲料を飲む場合は、水分摂取量はマイナス計算とする事になります。

確かに暑い夏だからこそ出来ること、したい事でもあるのですが、脱水症や熱中症、心血管系疾患のリスクを考慮すると…となってしまうのです。

なので、そこは楽しむ時は楽しみ、その後にしっかり水分補給をする様にしましょう!


では、今、自分がどの程度 脱水状態かを調べる方法をいくつかご紹介するので、参考にして下さい。
・皮膚を摘んで2秒以内に元に戻るか(ツルゴールチェック)
・お小水の色(黄色の濃さ)
・お手洗いの回数
・持病の数値が悪化気味
・いつも調子が悪くなる時に出る症状が酷い
・妙な疲労感(他の要因と間違えやすい)
・眠りが浅い(←以外に多いけど気付きにくい)
・頭がボーッとする
・めまい
・食欲不振

こういった事があると脱水状態(いわゆる隠れ脱水)や熱中症の一歩手前と考えられます。

エアコンが効いた部屋は室温が低いので、喉の渇きを感じにくいのですが、意外と体内水分が減っています。

1日エアコンの効いた部屋にいたから大して水分を取らなくても大丈夫だろうと思っていても、体は渇きます。
外から冷やされる事で熱中症のリスクは回避出来ても、脱水は起こります。
なので、涼しい環境にいる時はその時なりに水分補給をして、脱水症、熱中症に気をつけたいですね!

先日いらしたお客様(77歳 男性)でも水分はそれなりに取ってると言っている割に、妙に体温が高いので、必要なところに冷却療法(クライオセラピー/CDV)を行なった事により、表情も歩き姿も改善し、症状も改善して帰られた方がいらっしゃいました。
※CDV:Cryo Deep Vibration(深部振動冷却法) → クライオパック(アイスパック)の上から振動をかけ、深部に籠った熱を冷やす施術方法

この方も同様に、水分は飲みにくいけど頑張って飲んでいる!と言っていたのですが、やはり足りていなくて、熱中症の手前となっていた様です。
思いのほか水分は必要となるので、しっかり水分、ミネラル(塩分)、休息を取りつつ、軽い運動や入浴などで汗をかく習慣をつけて、暑い季節を乗り越えるようにして下さいね!